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文科省、育児放棄?

また寝ている



福島第一原発事故による、福島県の学校における累積放射線量の基準を、
4月19日、文部科学省が考え方を提示したそうですよね。
その内容によると、現実問題として、子供の被曝量許容量は
許しがたいほど引き上げられており、
それが「自分のニューマニズムに反する」と、記者会見で泣きながら語った
内閣参与の小佐古敏荘教授のニュースは記憶に新しいところ。

さて、その文科省が示した、子供に対する放射線許容量について、
豪メルボルン大学のティルマン・ラフ氏が、共同通信に論説を発表しているんだけど、
その日本語訳を、関係者から入手しましたので、以下に引用します。

ティルマン・ラフ氏は、「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)」(1985
年に団体としてノーベル平和賞を受賞)の副代表(東南アジア太平洋地域)も務
めている方です。

2011年04月26日

識者評論「原発震災―海外核専門家の目」

福島の子供を守れ 
日本の放射線基準に失望

豪メルボルン大准教授 ティルマン・ラフ 

 文部科学省が福島県の子供の許容放射線量を(結果的に従来より)引き上げた
ことを知り、失望した。設定した基準値は毎時3・8マイクロシーベルトで、
(単純計算すると)年間33ミリシーベルト以上に相当する。これは、幼稚園や
保育園、小中学校に通う子供に適用される。どういうことか、考察してみたい。

 広く認められた科学的知見によれば、健康への放射線のリスクは線量に比例す
る。線量が大きくなるほどリスクが増える。リスクが皆無という水準はない。

 国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告では、あらゆる被ばくは達成可能な
限り低減すべきであり、公衆の線量限度は自然放射線と医療行為による放射線を
別として、年間1ミリシーベルトだ。原子力産業の作業員の最大許容量は5年間
の平均が年間20ミリシーベルトで、50ミリシーベルトを超える年があっては
ならない。

 日本では作業員の最大許容量は(緊急時のため)100ミリシーベルトで国際
的水準より高かったが、福島第1原発事故の事態深刻化で250ミリシーベルト
に引き上げられた。

 米科学アカデミーの報告書は、1ミリシーベルトの被ばくで、1万人に1人が
白血病以外のがんに、また10万人に1人が白血病になるリスクが増え、1万7
500人に1人ががんで死亡するリスク増があると推定している。

 だが重要なのは、誰もが同じ水準のリスクにさらされるわけではないというこ
とだ。1歳以下の幼児は大人に比べ、がんのリスクが3~4倍高くなる。女児は
男児よりも2倍影響を受けやすい。被ばくで女性ががんになるリスクは全体とし
て、男性より40%大きい。

 放射線に対する感受性が最も強いのは子宮内の胎児だ。英オックスフォード大
の先駆的な小児がん調査の結果、母体のエックス線検査で胎児が10~20ミリ
シーベルトの被ばくをした場合、15歳以下の子供のがん発症率が40%増加す
ることが分かった。

 ドイツでは、25年間の全国の小児がん登録データによる最近の研究で、原子
力発電所が通常に運転されていても、原発の5キロ圏内に住む5歳以下の子供の
白血病リスクは2倍以上となることが示された。リスク増は50キロ以上離れた
場所に及んでいた。予想よりはるかに高いリスクだ。胎児、幼児が特に放射線に
弱いことが際立つ。

 外部被ばくを監視する典型的な線量計で測定できる放射線に加え、福島の子供
たちは、呼吸で肺に入った粒子や、汚染された食品や水を口にすれば内部被ばく
もする。多くの放射性物質が食物連鎖で濃縮され、人間に摂取される。

 親として、また医師として、福島の子供たちに、このような有害なレベルの放
射線被ばくをさせることを許す決定は、われわれの子供と将来の世代を守る責任
の放棄であり、受け入れられない。

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