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『小さいおうち』読みました。

0824 009 今日もドンキ・ベッドで熟睡する由紀夫。



『小さいおうち』
中島京子著
文芸春秋社 1581円+税

第143回直木賞受賞作
昭和モダンを綴るノートに隠されたひそやかな恋愛事件



面白い小説でした。

昭和の時代。
上流階級の家に、住み込みの女中として働いたタキの、
当時の覚え書きという体裁のフィクションです。
だから、小説の多くの部分の語り手がタキ。
タキから見た戦時中の社会や暮らし、やりくり上手な女中の
小気味のいい働きぶりの自画自賛などが、平易で暖かな文体で描かれています。
いつまでも読んでいたいという気にさせる、
癒し系の小説ってところでしょうか。

平易な文章ですが、筋書きが立体的で上手くできている。
米寿を迎えたタキの覚え書きノートを、
時々訪ねてくる甥の健史が読むという構造になっており、
昭和の話に、時々、現代に生きる健史の台詞が挿入されます。
そして、
健史が読むから、健史に読まれたくない物語の核心部分を
わざと書かないという、ちょっとひねくれた筋書きに。
タキが死んだあとは、語り手が健史になり、
話は意外な方向へと展開していきます・・・。


登場人物が真摯な小説って本当に読みやすいですよね。
スカッとします。
ただ、成就しなかった秘密の恋物語が織り込まれているので、
そこがちょっとグッと来る。

読んでソンはしません。

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