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年齢詐称の女の巻

画像 003
ご学友のキャン太に、新年の挨拶をする由紀夫。





Pink Tea Time 2002年3月号

年齢詐称の女の巻

二月十六日
 朝、新聞をペラペラめくっていると、
「ドキッチ、参加を表明!」
 という見出しを発見した。
 むむむっと思って良く見ると、東レ・パンパシフィックオープンテニスにユーゴスラビアのエレナ・ドキッチという選手が参加する旨の記事であった。
 うーん、「ドキッチ」…。
捨て置けぬ名前である。
 先月は「ケチケメート市長からのメッセージ」という、これも捨て置けぬ見出しに遭遇したが、今度は「ドキッチ」。
 私は即座に夫に聞いていた。実のところ、あなたはユーゴ出身で、本名はドキッチではあるまいね? と。
 夫は、またお前、何をぬかす? とシラを切っていたが実に怪しい。更に続けて捜査に忙しい今日この頃である。

二月十七日
 さて、今日も節約に忙しい夫は、スーパー・ユニバースの半額タイムサービスから帰宅して言った。
「うーぬ、あのお総菜コーナー係の男、明らかに僕を避けているな!」
 なんでも夫がウロウロしていた時は、半額シールを貼るそぶりを微塵も見せなかった。ところが夫が帰ろうとしてレジに向かうと、ササッとその店員がマイクを持って厨房の奧から登場し、放送したのだという。
「エー、ただ今からお総菜コーナーは、全品半額、全品半額にてご提供いたします!」
 すると、夫。
「もちろん僕は、ダッシュでUターンしてトンカツをゲットしたけどねっ」
 売り場に舞い戻った夫を見て、その店員はかなり悔しかったらしい。
「半額シールを、バシッ! と叩きつけるようにして貼ってよこしたよ」
「ふーん…」
 思うにスーパーの厨房や事務室には、
「この男に注意!」
 などという写真が貼ってあるのではなかろうか。もしあるとしたら、夫の写真は市内の全スーパーに貼られているに違いない。
 だとしたら、一体夫のどんな写真なのか?半額シールを貼った瞬間、トンカツパックに飛びつく夫の、空中静止写真か? 夫だったら半額シールめがけて、空中を二、三歩歩いているかもしれない。
 あのマイケル・ジョーダンは「空中を歩く男」と言われているが、もしかして夫は「ユニバースのジョーダン」とあだ名されているかもしれないよな。
 そして、その空中写真の斜め下隅には、「アアーッ!」と悔しがっている、例の店員の顔も入っているのではないか?

二月十八日
 さて最近、相当に頭に来ていることがある。
 なぜに日本人というのは、「年齢」という価値観から抜け出せないのであろうか。
 私は職業柄、年をダイレクトに聞いてくるバカモノ共と遭遇する機会が山ほどある。その度に「二十四歳です」と答え続けて九年近くになることは、拙著『桃茶』にも書いた通り。
 しかし最近、ついに二十四歳はやめて「二十八歳」にすることにした。
 理由は、「二十四では詐欺と言われても致し方ない」という各方面からの批判がひとつ。そして、数字をひっくり返して、「二十四じゃなく、四十二でしょ」と言われて反論できなくなったという理由がひとつ。ならば、数字をひっくり返して、まさか「八十二歳」とは言われまいという理由がひとつである。
 しかし今度は、
「この間まで二十四だったのに、なぜ急に二十八歳?」
 とくる。そういう有象無象には、
「私は閏年生まれなの。この間、久しぶりに誕生日でね」
 と、こう答えることにしているのですね。
 
二月十九日
 それにしても女性に直接年を尋ねるとはなんたる失礼であろうか。そういうことが失礼だと教えない躾をしているわけだから、日本のモラルも地に落ちたと言わねばならない。
 これも日本の週刊誌における悪しき習慣が原因ではないかと私は密かに思う。
 例えばこうだ。週刊誌の見出しを見ると、
「和田アキ子(51)、殴る父に涙で訴えた過去」
 とか、必ず名前の後に年齢が入っているではないか。なぜ未だにそんな失礼がまかり通っているのか。確かに森光子の実年齢なら知りたい気もするが、無闇やたらな年齢表示は低俗すぎるのである。
 なんでもアメリカの履歴書には、年齢を書く欄がないそうだ。それに最近、新聞や雑誌の人物紹介を見ても、「○○年生まれ」と書いていないことが多い。
 大変よろしい。
 職場では私を「年齢詐称の女」と呼んでいるが、それは言いがかり。年を聞く方が悪いのである。聞かなければ答えることもないのだからね。

二月二〇日
 久々に、おバカのヒロシ(松子様の息子)情報をお届けしたいと思う。
 その後もなんとか臨時教員の仕事が繋がり、今も某学校に勤務しているヒロシ。そこの教頭が大層親切な教育者らしく、ちょっと前、教員採用試験の面接練習をヒロシのためにやってくれたと言う。わざわざ、ね。
 教員採用試験は専門教科、一般教養の外に集団面接も課されることになっている。

【集団面接練習の再現シーン ヒロシ編】
教頭「ではヒロシ君。質問に率直に答えるんだよ」
ヒロシ「ハイ!」
教頭「君はどうしたら、生徒の学力は上がると思うかね?」
ヒロシ「ハイ、僕は今の教育委員会の教育体制が変わらない限り、生徒の学力は上がらないと思います!」
教頭「バカモノッ!」

 本当に率直すぎるヒロシ…。
 今後のヒロシの行く末を、長い目で見守りたいと思う今日この頃である。
 
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