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日本語じゃないと! 再びの巻

6月28日
横顔をアピールしたい由紀夫。



2008年6月号 Pink Tea Time

六月六日
4月号で「ジョブカフェ」に激怒した私は、今度は「青森県企画政策部人づくり戦略チーム」なるものに激怒した。これは県庁内の組織である。
 そもそもなぜ「戦略チーム」なのか。「戦略」とか「戦略」、あるいは「戦略山口組」という名称でなぜ駄目なのかというのが、第一の激怒と言えよう。
 次の激怒は彼らが行う事業名に対する義憤である。HPには、こう書いてあった。

平成20年度人づくり戦略チームの事業一覧
ア「あおもりキャリア教育プラットフォーム」の構築
イ「あおもりキャリア教育連携促進テーブル」の設置・運営

 ちょっと聞いただけでは何のことやらさっぱりわからない。普通の人なら、「鉄道か?」「いや食堂なのか?」という、極めて基本的な疑問を抱くであろう。そして、「これらはどんな事業なのか?」と質問されたら、彼らは恐らくこう答えると思う。
「えー、プラットフォームとは、キャリア教育に関心のある各種団体のネットワークです」
「キャリアとは、なんたらかんたらのことですから、キャリア教育とは、どうたらこうたらを教育するということで…(約5分)」
「そして促進テーブルとは、ぺーらぺらべーらべら…(約3分)なのです。」
 という具合に説明するだろうことは予測できるのである。
彼らの説明には説明が必要となり、その説明の説明にも、さらに説明が必要となり、人形の中に人形があり、その人形の中にさらに人形があるというロシアのマトリョーシカの如き説明だということだ。滔々と流れるイムジン河のように前置きが長いので、問題の核心に迫るまで、恐らく約三十分は経過しているのである。

六月七日
 そしてこの戦略チームが定期的に発行する「ユメココ通信」を見て、さらに激怒した。
 そもそも「ユメココ」なる意表をついた名称にも相当驚かされたが、私はすぐ、そんなことに驚いている時間などないことに気づかされた。次ページを開くと、さらに甚大な驚きが私を待っていたからである。中には「キャリア教育に関連する主な県事業」が二ページに渡って取り上げられており、その名称が凄い。
「ドリカム人づくり推進事業」
「専門高校ミリオンプロジェクト」
「企業と学校とのハンド・イン・ハンド事業」「ハイテク・ローテクによるクールアイランドの創造チャレンジ事業」等々…
 全くふざけているのかというのが、率直な感想である。これらの名称の数々を見て、激怒しない日本人がいるのだろうか。つまり頭髪上指し、目眥(モクシ)尽く裂けない人間はいるのかということだ。もっと言えば、「君たちチームメンバーは、学校でどんな教育を受けてきたんだ!」と絶叫したいということである。

六月八日
 そしてグラフ4月号の小欄に、いち早く反応したのは梅子様であった。梅子様は頻繁に、私に電話をよこすようになったのである。
 まずは、グラフ青森発売直後の電話。
「ほほほほ、妹子さん! 読みましたよ!」
「…あ、梅子様」
 梅子様の電話の声は、いつも大きい(そしていつも「ほほほほ、妹子さん!」で始まる)。実に電話機の「手ぶらフォンボタン」を押すまでもなく、受け手が受話器を置いたまま普通に会話が出来るほどである。それはそれで皿を洗っているときなど、便利かもしれない。
しかも梅子様の電話は、相手の都合を考えることがない。時間構わず、携帯に電話を寄越し、いきなり本題に入るのである。
「ほほほほ、妹子さん! 本多勝一さんも昔から同じ指摘をしていますよ。本多さんは、バブル経済のことを『あぶく経済』と言っています。『“あぶく”という素晴らしい日本語があるのに、なぜ使わないんだっ!』と激怒しています。ほほほほ」
「・・・・・」
 本多勝一はご存じの通り、著名なジャーナリスト。雑誌「週刊金曜日」の編集人でもあり、梅子様はこの雑誌の愛読者なのだ。
「ところで妹子さん! 『デマンドタクシー』ってなんだかわかります? 今、ニュースでやっていました!」
 なんでも、ある町で路線バスが廃止されたが、老人達の通院手段を確保するなどの趣旨で、「デマンドタクシー」を運行することになったというのである。
「でも、妹子さん。老人達に、デマンドの意味がわかるでしょうか」
「・・・・・」
 またある時は、寝ようとしているときに電話してきてこう言った。
「ほほほほ、妹子さん! 今日新聞で読んだんですけど、小林ガバナーが山崎ガバナーに交代するそうです!」
 なんでも、ロータリークラブの役員が交代するそうで、どちらかの「ガバナー」は、梅子様の知合いだそうだ。
「で、ガバナーって、何?」
「…いや、その、そもそも『ロータリー』って…?」
 この意味不明記事に激怒した梅子様は、即座にT新聞に電話で抗議したという。
「でも、二十年前から使われていて、今は定着しているって答なんです。そういえば、昔から使われている“ソロプチミスト”ってのもありますよね。あれも定着ですか?」
「・・・・う~む」
 そして今日も、電話が鳴った。
「ほほほほ、妹子さん! さっき野球ニュースで、最近○○は調子がいい、それは、アーリートレーニングを始めたからだと言っていました。何のことかと松子様に聞いたら、『朝(あさ)練(れん)だべ?』と答えていました。」
「・・・・・・」

六月九日
 またまた電話が。
「ほほほほ、妹子さん! ところで、『フィルム・コミッション』って何ですか? 新聞に青森フィルム・コミッションが立ち上がったと出ています!」
「そ、そう言えば…」

【お知らせ】
六月二十二日(日)~七月十三日(日)
第十七回あおもり映画祭開催中。
『靖国YASUKUNI』も二日間上映!
チケット販売:サークルKサンクス全店。 
お問い合わせTEL (017)741―7477
 
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