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ドケチモード全開の巻

今日
首周りのマッサージがお気に入りの由紀夫。



1999年6月号 Pink Tea Time

5月27日(木)
 この中古の家を買ってから、我々は更なるドケチ・モードに突入している。先日もフリーマーケットに出店したが、そこでもまたまた儲けてしまったのだ。
 まず、前の住人が残していったカーテンを一揃い売った。四千円。
 それから、雪解け後にベランダで発見された子供用のビニールプール、四百円。
 庭に捨ててあったおもちゃのプラスチックシャベル・熊手・ザル、三点セットで五十円。
 ビニールプールは去年の夏から放置されていたらしく、緑色の水黴が一面に生えていた。日曜日にきれいに洗って干したら、見違えるように綺麗になったのである。
 実を言うと、前述のカーテンでは、既に二万円も儲けているのだ。
 大きな出窓の内側に下がっていたレースのカーテンがけっこう高価な物だった。後で聞いたら一枚で五、六万円したらしい。
 カーテンは本当に高い。最近家を建てた友人は、カーテンだけで三〇万円以上かかったと言っていたよな。これでも安いのを買ったのにとボヤいていた。
 一方我々は、前住人のカーテンをクリーニングに出し、暫く使うことに。残していったこと自体ラッキーだと友人には言われた。
 ところがクリーニングに出してみると、例の五、六万相当がメタメタに破けて返ってきたのである。そしてクリーニング配達担当のお兄さんは、会社に交渉して二万円も弁償してくれた。
 でも実はこのカーテン、生地が相当に弱っていたらしく、他のカーテンは最初から破けてるのもあったんだよね・・・。
 本当に我々のやりくり上手といったらどうだろう。これでしめて、二万四四五〇円のトクということだ。
 まだまだ、売れそうなものがある。
 やはり雪解け後に発見された、長いアルミ製の梯子っていうのもあったよな。これは裏庭に放置してあった。それから、ヨド物置。大きな組立式の物置で、定価十八万円はするらしい。ほとんど新品同様。庭にデンとあって邪魔なので、誰か四万円くらいで買ってくれないだろうか。
 ご希望の方は『グラフ青森』ヨド係まで。
希望者多数の場合はオークションを開きます。

5月28日(金)
 ところで新しいカーテンは、前にアパートで使っていたのをリフォームしてもらった。 サイズが合わないので、長さが足りないところは切り、継ぎ接ぎしてもらったのである。カーテン屋は、
「エッ! 途中に縫い目を?」
 と言って呆れていた。でも新調すると十万以上かかるが、継ぎ接ぎすると全部で四万三千円! もちろんカーテン屋は数軒見積もりを頼み、最も安いところに頼むのは基本中の基本だ。
 それに、出来てみると途中の縫い目もデザインっぽく見えて、全く気にならない。残り布は手で縫って、カーテンとお揃いのクッションカバーまで作った。
 実は二十年前の布団カバーを使って、座布団も五枚、自分で縫っちゃったんだもんね。座布団は一枚千円するから、しめて五千円のオトク。
 私って、本当に器用でやりくり上手だ。我ながらホレボレする。そのうち、家も素手で建てられるかもと思ったりしている。
 それなのに全く男にモテなかったのは、あまりに何でも出来すぎるからなのか。ああ、もっと不器用なフリをすればよかったと後悔しても、もう遅いのである。

5月29日(土)
 夫は夫で、日々ケチワザを披露し、新鮮な驚きを提供してくれる。先日も、タイマー録画の節約ワザには本当に感動したものだ。
 夫は週に7、8本のテレビ番組を予約録画するが、その時間設定が、なんといつも分刻みなのだ。例えば一時間番組なら、7時から7時54分までというふうに。
「民放なら一時間番組は正味54分しかない。60分も録画したら6分も電気のムダ。60分で6分だったら10%だよ。千円で百円。テープだって磨耗するんだ」
 まさに目からウロコであった。

5月30日(日)
 またある日は、カカトが擦り切れた靴下を、大量に繕ってくれと私に頼むのである。
 カカト部分はレースのように透けて薄くなっちゃったのに、足首のゴムはまだしっかりしているので、捨てるのは勿体ないのだ。
「二枚重ねて履いたら?」
 と私が言ったら、
「同じ所が透けてるから、重ねても結局透けて見える」
 と夫。もっともだった。
 そう言う夫がクルッと振り返ると、Tシャツの背中に「NISEKO」のロゴ・プリントが入っている。もちろん一昔は前のものだ。ところが不思議なことに、その文字の輪郭通り、布地に亀裂が入っているのである。
 よってローマ字は辛うじて原型を留め、背中の皮膚にピタッとはりついている。亀裂部分を人差し指でなぞると、そのまますっぽり字が抜けそうだった。
 塗料が塗ってある部分と、そうでない部分では収縮率が違うのだろう。そのため何千回も洗濯していると、塗料の切れ目から布が分断されるらしい。ここまで着ている人が、他にいるのだろうか。
 そんな私の心配をよそに、
「やっぱり、カカトシールが必要だよ」
 と、真顔で靴下に話を戻す夫。
 以前に書いたことがあるが、夫は靴下のカカトが減らないよう、カカトにペタッと貼って補強するシールがあればいいと言うのだ。当時は「そんなもの、誰が買うの」と、驚き呆れたものであった。
 ところが夫はそのシールを、なんと密かに開発していたことを告白したのである。もちろん本職は、衣料ともシールとも全く無関係だ。
「知り合いの家庭科の先生にも聞いてみたけど、いい素材が見つからないんだ。ポリエステルだと接着剤で貼っても、すぐ剥がれてくるし」
「・・・・(あなた職場で何やってるの)」

5月31日(月)
 そして仕方なく新品の靴下をタンスの奥から出して履いた夫は、
「カカトがゴワゴワして気持ち悪い」
 と言いながら出勤した。擦り切れた靴下しか履いたことがないのだろう。この分だと、もし夫に新しいTシャツを着せたら、
「風通しが悪くてムレる。乳首も透けて見えないし」
 と言うのではなかろうか。
 夫、恐るべし。どこまでが本気なのか、妻の私にも判別不能状態だと言っていい。
 まあそれはそれとして「カカトシール」。 一刻も早く開発し、特許でボロ儲けしたいと願う私である。
 あ、フリマで売るのもいいかも。
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