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「字は性格を表すっていうけど、大嘘だよ」の巻

CIMG0972.jpgギョロ目五段の由紀夫。



Pink Tea Time 2000年 1月号

12月19日(日)
「ややッ! 足がツルツルしてるじゃないか。今日は何かあるわけ?」
 と、ある朝の夫。
 趣味は「妻のスネ毛観察」である夫が、毛を剃って白々とした私のスネを見て、鋭く指摘してきたのだ。
 そう、その日は私の一日人間ドック。いくらなんでも毛むくじゃらの足では、人様に失礼だろう。万一、医者が若くてイイ男だったら、悔やんでも悔やみきれないと思い、前の晩に念入りに剃っておいたのだ。
 それにしても、夫は本当に細かい。油断できない。この間はバナナを食べる順序まで指定してたよな。
 ある日突然、数本あったバナナのうちの一本を示し、
「食べるなら、これから食べてね」
 と私に言うのだ。この男、一体何を言いだすのかと見れば、そのバナナは他と比べて、やや黒ずみ、痛みが早い。
 食べ物を大事にする気持ちはわかる。しかし通常、夫がそこまで言うだろうか。

12月20日(月)
 そんなバナナなど、実はどうでもいいのである。私はその日、人間ドック以来、数カ月ぶりに再びスネ毛を剃っていた。お父様の葬式で、黒のツーピースを着るためである。
 スネ毛処理が面倒なあまり、いつもスラックスしか履かない私がスカートなんて、確か一年ぶりくらいではなかったか。毛を剃る手にも力がこもる。
「黒のタイツだし、葬式なんだから、誰も毛ズネなんか見やしないよ」
 とお母様は、念入りに剃刀をあてる私を横目におっしゃった。しかし「女の喪服」というのは、ここ一番の見せ場。しかも遺族という立場で注目を浴びる機会は、そう滅多にあるものでない。
 が、ここ一番の見せ場と張り切っていたのは、私だけではなかったのである。
 私が父の訃報を受け、悲しみの実家に帰ってみると、茶の間ではある人物が、死んだ父に成り代わり、妙に生き生きと活躍しているではないか・・・。

12月21日(火)
 三十郎氏、51才。松子様の夫にして、不幸にもヒロシの父である人物である。
 松子様とは年がら年中、夫婦喧嘩をしているが、スキーとなると一時休戦し、二人仲良く車で出かけるという、都合のいい夫婦だ。それゆえ「仮面夫婦」と言われている。
 この三十郎氏は多趣味で知られる。スキーは勿論、カメラ、山登り、銭湯巡り。スキーはなんと「一級」の腕前だというからすごい。松子様によると「腹は三段」だという。
 そしてこの三十郎氏は、冠婚葬祭の仕切り屋という特技も持っていたのである。
 やはり松子様によると、こうだ。
 誰が結婚するとか、あの家で人が死んだとかいう話を聞くと、彼は急に生き生きしはじめる。そしてその場に桃太郎侍のように、華麗に登場。舞をひとさし舞ってから、颯爽と仕切り始めるというのだ。それゆえ三十郎氏は「葬式五段」の称号を与えられていた。
 段取りが素晴らしい。
 筆ペンを耳に挟み、常に電話を離さず、寺・葬儀屋・仕出屋・町内会、そして近所のおばさんまで、全てのマネージメントを一人で仕切っては、次々メモしていく。見る見るうちに、法事のお膳や花輪の順序まで、すっかり下書きしてしまったではないか。その活躍ぶりは、まるで東京証券取引所で働くブローカーであった。
 通夜・葬式の司会も、マイクを握って離さない。法要の食膳に付ける名札まで、墨でスラスラ書き上げたのには、本当に驚いた。しかも字がめっぽう巧い。
 はっきり言って、私を含めた「大野三姉妹」の字は、大変下手である。読めりゃいいんだ読めりゃあと、高をくくっているからだろう。「元気なミミズが、のたくっているような字」と言われても、文句が言えない。
 それに比べて、三十郎氏の字の巧さ、綺麗さといったらどうであろうか。「字は性格を表すって言うけど、大嘘だよ」 と、松子様はおっしゃっていたよな。

12月22日(水)
 三十郎氏の「葬式五段」は受けるべくして受けた称号に違いなかった。私は、
「こんな人も世間にいるんだなあ、身近にいないから知らなかったけど」
 など無闇に感動し、珍しがっていたのだ。
 しかし通夜当日、私の夫がやって来てからまた仰天した。喪服姿の夫の目が、なんだかいつもと違い、妙に生き生きしているではないか。
「あ、遺族の履物はこっちの奥ね」
「香典は何十人分も預かってくる人がいるから、その時はこうして・・・」
「そうそう、それからヒロシ君、君は絶対ここを離れないで。大金があるからね」
 テキパキと指示して動き回る姿は、まるで舞を舞う桃太郎侍であった。なぜ今まで気づかなかったのだろう。実はうちの夫は「三十郎二世」だったのである。
 一体どこで、こんな技を会得したのかと夫に聞くと、
「知らなかった? 僕は『受付三段』と言われてるんだ。親戚でも会社でも、いつもやらされていたからね」
「・・・・・・」

12月23日(木)
 そして葬式の後。親族一同が住職を迎え、お膳をいただいていた時である。
 今までバクバク食べていた三十郎氏が、突然どこかへ消えたかと思うと、座敷に額縁を数十枚持ち込み、次々と並べてみせるではないか。
 それは趣味で撮っている風景写真であった。
「これは○○山の山頂。こっちは○○湖を○○方面から見たところ・・・」
 などと説明しているが、アウトドアという分野に無知な私には、トンと分からない。が、写真の出来はなかなか。しかも、少しく退屈していた人々には大好評で、写真の前で盛んに話に花を咲かせていたのだ。
 本当にすごい。わずかの隙も見逃さず、自分の写真の個展を、なんと人の葬式でまでやってのける三十郎氏・・・。
 さすが「葬式五段者」だ。最初から最後まで自分の活躍ぶりを見せてくれる彼は、まさに冠婚葬祭の主役。一体誰がここまで、準備万端、整えているであろう。
 人の得意技というものは、突然ある日に露顕し、評価される。だから常に芸や技を磨いておかなければならないのだ。
 振り返って「私は?」と考えるに、さしずめ「毛ズネ六段」ぐらいだろうか。それが露顕し、評価される日が来ないことを願う、今日この頃である。
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悩み、無用でしたわ。

CIMG0971.jpg雨の日は、玄関から逆戻りする由紀夫。濡れた路面が嫌らしい・・・。



今まで悩んでいたのがバカみたい。
暫く前、新聞のチラシを販売店に電話して断わったら、
今は、チラシ無しの新聞が配達されるわけ。
んもう、なぜもっと早く気づかなかったのかしら!
私、この二年くらいは、全くチラシを見ない生活なので、
いつも無駄だ無駄だと思っていたんですよ。
しかも、ゴミ分別の手間ったらなかったのよね~。
そのせいで、新聞を止めようかとも思うほどでしたわ。

この方法は、『持たない暮らし』という本に書いていたわけ。
「目から鱗」だったけど、同時に
人間の思いこみの強さを痛感しました。
ちょっと考えれば出来ることだし、
行動に移そうと思えば、とても簡単に出来ることではありませんか?

チラシで収入を得ている人もいるので、
その人から見たら、困るのでしょうけどねぇ・・・。

明日から東京出張なので、ブログ更新は2~3日無しです。
行って来ます!


コロナワールドのお得券!

CIMG0956.jpg今日は、怪獣並みの秋田犬に吠えられた由紀夫。目が飛び出すほどビビッてました。



今日、超お得な映画観賞券をゲットしました。

1.コロナワールドで映画一本
2.ポップコーンS(塩味)
3.コロナの湯一回入泉招待券+お風呂レンタルセット無料サービス

以上で、なななななんと、1000円なんですよ~。

これは、職場で売っている「特別共通観賞券」。
今までも使っていましたが、1と2だけで1000円でした。
ところが、
「もっとお得になりました」
という掲示板の告知につられて買いに行ってみると、
なんと、3もさらに付いているチケットが1000円なんですよね~。
私が買ったチケットは10月31日まで有効で、
2と3は単独で、別の日に使ってもOK.
こりゃ、買うしかありません!
ということで、早速4枚購入しました。

昨日は「クライマーズ・ハイ」を観たけど、
近々、また行くわよ~。
お薦め映画があったら、お知らせ下さいませ。

「クライマーズ・ハイ」観てきました。

CIMG0959.jpg暑いので、顔は板の間に移動させた由紀夫。



なんと、上映技師が(?)松本潤の映画とフィルムを間違え、
上映し直しというハプニングが。
おかげで15分位、上映開始が遅れたわけ。
しかも、予告編は二回も見せられるし、悲惨だったわ~。

とはいえ、そんな事件も忘れさせてくれる力強い映画。
2時間35分だったけど、あっと言う間でしたね。

分刻みの新聞現場の緊張もさることながら、
理不尽な上下関係や部署間のせめぎ合い、権力欲、
報道記者の野望とプライドなんかがごちゃ混ぜになっていて、
見所満載。しかも、大変にリアルでしたわ。

(私はリアルだと思うけど、新聞現場の人はどう評するのかしらん。
あんなに熱い人間ばかりはいない!って言うかもしれませんね。)

飽きずに観られたのは、笑いが随所にあった点が大。
マギー、さすがです。
遠藤憲一の局長もグー。渋いよねぇ。
ちなみに、私は遠藤憲一と宮迫博之(雨上がり決死隊)の区別が付きません。
今も、ネットで調べて区別が付きました。

堺雅人は、もちろんいつも通り。
何を考えているのか分からない「クールな熱さ」がグー。
でも、この人も、キムタクの領域に達している気がしてきましたわ。
キムタクの領域ってのは、つまり、「何をやってもキムタク」の領域。
いつも変わらない髪型が原因かしらん?

この映画一番の難点を言わせて貰えれば、
台詞が聞きづらい点ですね。
これは、日本映画全体に言えることかもしれませんけど、
日本映画だと、日本公開の場合、字幕がない。
これが困るんですよ。
演出が自然な会話に拘れば拘るほど、
何言ってるか分からない役者が増える。
特に高齢者であれば、雑音にしか聞こえないと思いますよ。

私が常々言っているんですが、
黒澤映画が、日本より外国で評価されているのは、
字幕付きだからに違いありませんよね。
日本人は、三船敏郎の台詞が聞き取れない。
当時の録音技術や、フィルムの劣化もあると思いますし、
江戸時代の単語や言い回しを、現代日本人は理解できない
というもの原因としてあると思います。
その点、外国人は字幕付きなので、ばっちり理解できるんですよね。

ちなみに、そういう点を反省したのか否か、
この映画には「日本語字幕付き」のフィルムがあるんですね!
上映都市は限られていますが、
今後、そういう選択肢も増えれば、高齢者には優しい映画環境に
なるのではないでしょうか。素晴らしい。

85点。青森コロナワールドにて、特別券1000円で観賞。
(塩味ポップコーンSサイズ付き)

http://climbershigh.gyao.jp/

ポン太と内緒話?

数日後の夕暮れ時・・・。

絶望

ポン太 「焼肉ボーイに落選とは・・・」

由紀夫 「よほど、ショックだったんですね」




慰め

ポン太 「チッ! どうせ、オレなんて!」

由紀夫 「また、頑張ればいいじゃないですか」






星空

由紀夫 「ほら、空には星が綺麗ですよ、ポン太さん」

ポン太 「そうだなぁ、由紀夫」




ジャンプ

ポン太 「あ! 焼肉座だ!」

由紀夫 「それは、ありません」







なんと、英検合格よ~!

べべご近所の「べべ」ちゃんにガンつけられる由紀夫。飼い主さんがリード付けて散歩してる猫です。




昨日、結果が来ました。
な、な、なんと、英語検定準一級合格だってよ~!

ちくりんが、「二次は、よっぽどのことがないと落ちない」
と言っていたけど、やはり、「一次が万事」だったんだわね。

ナレーション  12点(15点満点)
Q&A      20点(20点満点)
アティチュード  3点(3点満点)
合計       35点(38点満点)   (合格点22点)

という結果に。
4コマ漫画のナレーション、自分でも何言ったかよく覚えてないんだけど、
よくもまぁ、12点も取れたものでございます。

これも一重に皆様のお力添えのおかげ。
怠け癖全開の私を、呆れることなく励まして下さった方々、
本当に有り難う御座いました。

次は9月にTOEICを受けてみようかなと思っております。
う~ん、でもネットでの申し込み、私にできるかしらん?

安西先生、バスケがしたいです・・・。
(・・・って意味不明。)

地震、怖い~!

寝姿1地震でも、普段と変わらなかった由紀夫。それで、いいのか。犬として。




今朝方の地震は、青森震度4。

私はちょうどお風呂から上がり、片足で体を拭いていました。
そしたら足元がふらつくから、
「片足で、ちゃんと立てなくなったなんて、いや、歳だわ~」
と思ったわけ。
そしたら、両足を床に付いても、ふらつくじゃないの。

いや、揺れた揺れた。
揺れが長かったですよね。

逃げなきゃと思い、
揺れながら、パンツも穿かずに、いきなりズボンを穿こうとしたんだけど、
身体が濡れてるから、滑りが悪くて、全く穿けない。
いや、困ったわ~。

由紀夫は、全く焦らず、唸りもしなかったのはなぜ?
この天変地異に気づかないなんて、
役立たずな犬だわよねぇ!

揺れが収まっても、万が一を思って、
由紀夫と外へ避難。
暫く真夜中の住宅街を散歩してたんだけど、
ご近所では灯りがついていない家が多かったですわ。
寝たままなんて、信じられな~い。

とりあえず夕べから、枕元に靴を置いて寝てます。
今日は、避難袋
(ラジオ付き懐中電灯・水・食物・お金等)
も置いて寝ようっと。
地震の後、ようやく支度したのよね、これ・・・。

ポン太と内緒話?

いち

ポン太 「今日は、焼肉キャンペーン・ボーイの発表日ぃ~。
     由紀夫に結果が届くはず~~。るんるん」




に

ポン太 「ふふっ。やはり、このオレに決定だな。
     カルビなら、20匹前は軽いし・・・」




さん

ポン太 「お! 由紀夫。 どうだった、結果はッ!?」




し

由紀夫 「…だから、犬には無理って言ったじゃないですか」

ポン太 「限界に挑戦してみたかったんだ・・・」

由紀夫 「大食いの?」

ポン太 「それもある・・・」




ポン太と内緒話

yu-hibi03.jpg

8月17日(日)青森県営スケート場で。

CIMG0865.jpg試しに広い校庭で放したら、パグとは思えぬ早さで走り回り、
帰ってこなかった由紀夫。だめだ、コイツ・・・。





7月19日に予定していたフリマは、
都合により、参加を取りやめました。すみませ~ん。

次回予定は、以下。

日時 : 8月17日(日)10:00~14:00
場所 : 青森県営スケート場(屋内)

イベント「チビッコわくわくワールド」の一環として行われます。
お子様用の夏休み催事だし、屋内なので、
集客が見込めそうではないでしょうか。

ということで、準備、がんばります。

災害用の非難袋って。

CIMG0876.jpg地震を予知できるのか? 由紀夫。




今日も地震がありましたよね。
青森では震度2。
私は今日、休みだというのに出勤してまして、
仕事の最中に「目眩かしらん?」と思ったら
地震だったわけです。

前から思っていたのですが、
災害時にとっさに持ち出しする為の非難袋、必要ですよね。
今、買おうと思いまして、ネットでチェックしているところ。

どれがいいのかしら・・・。

「死んだのは自業自得だから、誠に諦めなさい」の巻

CIMG0868.jpg座布団二枚重ねが大好きな由紀夫。必ず、一番高い座布団を選んで寝る。



Pink Tea Time 1999年12月号

11月17日(水)
 午前5時前。
 突然の電話は、梅子お姉様からだった。
「妹子。お父様がさっき、病院で息を引き取ったよ・・・」
 涙で声を詰まらせる梅子様。
 予想はしていたが、信じたくなかった。一週間前に急に熱を出し、四度目の救急車にお世話になったというお父様。その時、
「今まで生きていたのが奇跡です。親戚を呼んだほうがいい」
 と医者に言われ、さっそく喪服の準備に取りかかっていた私たち一家であったが、こんなに早く神に召されるとは・・・。
 松子様は喪服準備の傍ら、子供のヒロシと鶴子も遠方から呼び寄せて、永の別れをさせていた。さすが、長女である。
 一方お母様ときたら、喪服はしっかり揃えていたくせに、
「医者は皆大げさなんだよ。おじいちゃんはね、死にそうなそぶりを見せて、なかなか死なないの」
 と高をくくっていた。そして息も絶え絶えのお父様を、いつものようにビタビタ平手で叩いていたよな。顔と言わず、腹と言わず。死にそうなのに「タバコッ!」とか「帰るッ!」とか暴れるから、仕方ないけど。

11月19日(金)
 JRの困った忘れ物の中に、時々「お骨」というのがあると聞いたことがある。
 世の中は本当に広い。そんなバチ当たりな人も、世間にはいるんだなぁなどと、その時は義憤を禁じえなかったが、そのバチ当たりは、実は自分だったということが、今回露顕したのである。
 お通夜当日。
 お母様と私たち姉妹は、前々から用意万端の喪服を着るべく「みやこ美容室」にゾロリと出掛けた。「みやこ美容室」は、着物マニアのお母様がいつも利用する、料金のリーズナブルな美容院である。
「思ったより急だったよね」
「でも、長く寝ないでよかったわ」
「葬式も、まだ雪がない時で好都合だよ」
「ほんと。家族孝行、家族孝行」
「こっちの着物がいいんでない?」
「これじゃあ私が未亡人だわよ」
「そーおー」
「ペチャクチャ、ペチャクチャ」
 ・・・・・涙で化粧もままならぬ着付けであった。
 その後、我々はタクシーで、式場のコミュニティーセンターに直行することにした。
 ところがお母様が数珠を忘れ、途中、お母様だけ、家に寄ることに・・・。「いやだ、そんな大事なモノ忘れて」と呆れながら、式場に到着した我々姉妹は、
「おや、まだお骨と遺影が来てないねぇ」
 など思いつつ、早々に悔やみに来てくださった人々に、泣きながら挨拶をしていた。
 数十分後。数珠を握りしめ、妙に焦ってやってきたお母様が、玄関口で息も絶え絶えにおっしゃるのである。
「ちょっと! お骨を忘れるとこだったよ。数珠だけ持って出ようとしたら、手伝いの人が『お骨ッ! お骨ッ!』て、追ってくるもんだからさ。あれって喪主が持ってくるんだねぇ」
「ゲッ・・・。忘れてた・・・」

  ・・・祭壇はに立派であった。遺影も一昨年、親戚の結婚式の際に、写真館で撮ったというもの。正装するのは珍しいからと、お母様がお父様をわざわざ写真館に連行して撮影させたのだという。
「へぇ、お父様、総理大臣みたいねぇ」
「死んだら、この写真にキマリだよ」
 と当時から言っていたが、考えるに、お母様はその頃から着々と準備していたのではないか。
 とりあえずお通夜は順調に終わった。身の回りの荷物もまとめ、貰った香典入りの鞄も持ち、帰ろうとして草履を履いていたら、後ろから葬儀屋が叫ぶのである。
「アッ、お骨を忘れてますよッ!」

11月24日(水)
 翌日は葬式。
 同じ失敗を繰り返しては、さすがに遺族の沽券に関わる。そして「お骨」は梅子様、総理大臣のような「遺影」は私、と係分担し、恭しく現場に持参した。
 どーだ。これで文句はなかろうと、誇らしい気持ちで遺族席に座っていると、再び後ろから葬儀屋が叫ぶのである。
「アッ、戒名がないッ!」
 お骨・遺影・戒名入りの位牌。これは喪主の三点セットだそうだ。
 うちは浄土真宗である。この宗派では戒名(正しくは「法名」)を位牌に書かず、ペロンとした薄い紙に書いて吊るすのが流儀だ。だからあんまり有り難みがない。ついつい忘れるのも仕方ないと思う。
 とりあえず我々は焦り、あたりをうろついていた「おバカなヒロシ」に、急いで持って来いと言いつけた。このヒロシ、体格や外見は立派で、ピシッと喪服を着て受付に立つと、毛が三本足りないとはとても思えぬから不思議だ。
 ところが数十分後、なぜか手ブラで、悠々と帰ってきたヒロシ。ヒロシは法名が書かれた紙を、きちんと二つに折り畳み、茶色のコートのポケットに入れてきていた・・・。
 この「法名」は、初七日の時も紛失して大騒動を巻き起こした。正座したお坊さんが読経しようと仏壇に向いた時、
「ん? 法名は?」
 と、突然言い出したのだ。
 「ウッソー」「エッ?」と言いながら、皆で辺りを捜しても無い。ようやく「カンヅメ詰合せ」の箱の隣の、弔電を入れたビニール袋の中から、私が発見したから事無きを得た。しかし、もし見つかってなったらどうなっていたのか?
「こんなことは、坊主人生で初めてです」
 と坊主も呆れた事件であった。
 しかし、その坊主だってひどい男なのだ。何がひどいって、お父様の法名がひどい。人呼んで「自得院釋誠諦(じとくいん・しゃくじょうたい)」。
 「釋」は仏のことで、「誠」はお父様の名前の一部だそうだが、「自得」は「自業自得」のことだという。これは仏教上、ナントカという意味だと坊主は説明していた。しかしそんな有り難い含蓄は、今となっては誰一人思い出せない。
 ただ我々は、「死んだのは自業自得だから、誠に諦めなさい」ということなんだろうなぁと解釈している。お父様に限っては、全くその通りだからだ。
            (つづく。多分)

大口を開ける、エステ。

花と由紀夫夏は脱毛してやりたい由紀夫。暑がりなわけ。




今日も行って来ました、フェイシャルエステ!
仕事からも由紀夫からも解放された、私の癒しの時間ですわ。

TOKYO BDC。
途中で名前が変わったけど、
ここに通い始めて、もう何年になるかしらん。

まず、脱毛から始めたんだけど、
もうそちらの方は終了し、今はもっぱら顔!
実際、効果があってるんだかないんだか、
何事にも鈍感な私には、よく分かりませんが、
そこは私の顔を見て判断していただくしかないわよね。

ただ、とにかく気持ちがいいのよ~。
最初に背中・肩・首筋全体を丁寧にマッサージしてから、
おもむろに顔に取りかかるんだけど、
その最初のマッサージから、もう夢の世界に。
今日も、開始後間もなく、ゴーン、ガーンと
往復イビキをかいて、寝てしまったもようですわ。
はっ!と目が覚めると、エステは終了していたわけ。

先日など、「エレクトロハンド」という電流刺激がある
エステをしたらしいんだけど、そのビリビリした電流にも全く気づかず,
大口を開けて爆睡していました。
だから私の場合、エステティシャンじゃなくて、
按摩師がエステをやってくれても、全く気づかないと思うわ。
っていうか、
全く何もしなくても、気づかないかも。
だから、終了後、「ちゃんと、やってくれたぁ?」
と、一応今日も確認しておきました。
トホホホ。

迷い犬を捕獲!

わくわくらんどで
チャピーは苦手な由紀夫。




一昨日、由紀夫の散歩をしていたら、
首からリードを引きずっている白い中型犬がバヤバヤしているのを発見!
今時、犬がひとりで歩いているなんてありえませんよねぇ。

焦ってリードの端を右足で踏みつけ、犬を捕獲してみたものの、
これが、けっこう力の強い犬なんですよ。
右手には由紀夫も連れていたので、二匹同時に操るのにオロオロしてしまいました。

で、近所の人や、犬の散歩中の通りがかりの人に
「この犬、どこの犬か知りませんか?」
って聞きまくりながら歩いたんですけど、
不思議なことに誰一人知らないんですね。
せめて由紀夫一人でも、誰かが捕まえていてくれないかと、
通りがかりの小学生の2人連れに頼んでも、
「今、急いでいるから…」と、私を見捨てて
立ち去ってしまうではありませんか!
小学生に、何の急用があるっていうんだ!!

仕方がないので、
とにかく由紀夫だけでも、家の中に入れてしまおうと思い、
ふうふう言いながら、二匹を引っ張りつつ歩いていました。
すると、私の家のほんの手前のところで、
近所のミントちゃん(柴犬)とそのお母さんに遭遇!
ちょうど、夕方の散歩中だったわけ。

「あれ? 由紀夫君のお母さん!」
「あ、ミントちゃんのお母さん!」
「いつから二児の母になったんですか?」
「違うのよ! それがね・・・」
「え? そういえば、この犬には見覚えが・・・」

ということで、心当たりの家に連れて行きましたよ、その白い犬を。
すると、「チャピーの家」
と書かれたその家の犬小屋には、主がおらず、
小屋の脇に置かれたチャピー用のバケツの水を、
その白い犬は遠慮無く、ガブガブ飲むではありませんか。

「こりゃ、チャピーに間違いない」

ということで、何も知らずに
仰天していた飼い主に、無事、引き渡して来ました。

…ここの犬だったら、いつも由紀夫に吠えまくっていた犬だわ。
どおりで、二匹連れていた時、由紀夫がいやがると思いました。
言ってくれればいいのにねぇ、由紀夫も水くさいったら…。
「こいつは、あの嫌な犬だよ!」
って、知ってるんだったら、せめて一言、ねぇ。

それにしても、ミントちゃんのお母さんと遭遇していなかったら、
今頃私の家の中には、犬が二匹になってたかも。
しかも、仲の悪い犬が二匹・・・。
あ~。恐ろしい。

近所の無人野菜販売所

3無人の店

昨日、近所の中華料理店「繁」で冷やしタンタン麺を食べた後、
この無人野菜販売所で、350円分の買物。
もっとここを頻繁に使いたいんだけど、
通常、買物は夜になるので、
なかなかチャンスがないのよね。
無人だから夜はもう、野菜をしまってしまいますから。

2無人の店


新鮮だし、安いし、地物だし、発泡スチロールのゴミは出ない。
まさにエコですわ。

1無人の店


あ。
フリマもこんな感じで、無人販売所にしてみようかしらん。
家の玄関先なら、雨は当たらないし、留守中販売でもOKかも。

英語検定二次試験、終了。

疲れました
疲れました・・・。



とりあえず、受験終了。
とはいえ、さんざんでしたねぇ。

1、筆記用具を忘れ、試験監督からシャーペンを借りて面接票を書いた。
2、面接室入室の際、ただ、にやにやしながら無言で入っていった。
 (私の次だった青森高校女子生徒が、「May I come in?」
 と言って入室していたのを聞き、「はっ!」。)
3.無言で入室しただけでなく、名前も試験官から聞かれてから答えた。
 普通は、聞かれなくても名乗りますよねぇ、多分。
4,最初のフリートーキングの答が、かなり間抜けだった。
  参考書には「ここへはどうやって来ましたか?」と聞かれると書いていたので、
  その質問の準備はしていたのに、
 「自己紹介をしてください」という、想定外の質問をされ、頭が真っ白に。
 焦って「趣味は、犬の散歩です。犬の世話は私の癒しです!」 
 と答えていました・・・。
5.4コマ漫画のナレーションで、何を言ったのか覚えていない・・・。
 緊張して、何をどう言ったのか、記憶が不鮮明。
 漫画は、商店街の店主がシャッターの落書きに困っているのを
 解決したという筋のものでした。内容はつかめてるんですけどねぇ。
 
二次試験に来ていたのは、5~6名。
一次では、最低50人はいたと思います。
(2教室に別れてましたから)
5~6人のうち2人が、やはり青森高校女子生徒。
恐るべし、女子高生・・・。

そして今回も、受験会場は青森山田高校。
教室黒板の上に掲げてある新しいスローガンに感動しました。
中央には昔からある「誠実・純潔・明朗・勤勉」という、
校訓(多分)が、黄色く変色した紙で掲げてあるのですが、
左脇には、まだ白く真新しい半紙に掲げられたスローガンがありました。
それには、

「甲子園か東大か」

う~ん。凄いですねぇ・・・。

 

人に家に来て寿司を食う時は六個までだッ!の巻

また寝ている
由紀夫、ヒロシの生まれ変わりかも。



Pink Tea Time 1999年11月号

10月27日(水)
 ヒロシ、25才、ちょっと前までフリーター。過去にセンター試験を、連続4年受験した男である。
 「不死鳥」にして「頭フサフサ」のお父様、
「ドケチライフ」な夫、「鉄の女」松子様など、強烈な大野家の人々に隠れていたが、何を隠そう松子お姉様の一人息子。大野家の秘密兵器として、永遠に秘密にしておきたかった、おバカな息子なのだ。その「おバカ」を遂に紹介する時が今日、来たのである。

10月28日(木)
「知恵なき者は汗を出せ!」
 が、ヒロシに対する松子様の口癖だ。
「お前は毛が三本足りないんだから、それを悟られるなよッ」
 とも言われている。サルのようなあしらわれ方だ。
 学校の成績は常に安定して、下の下。毎日熱心に、ズッシリ重い鞄で登校したが、教卓の前の席でいつも寝ていたらしい。
「ヒロシッ! 寝るんじゃない」
 と、どの先生にも言われていた。塾の先生に一対一で教わっていた時も、目の前で寝たという。
 開校記念日で休みなのに、弁当を持って一人登校したこともあったよな。ボーリングに行った時、自分だけ自転車で行ったのを忘れ、帰りは友達と車に乗って帰ってきた事も。迎えに行った松子様は呆れ返り、また車で自転車を取りに、ヒロシを送っていた。
 その度に酷く怒られたが、一度もグレたことがないのが、ヒロシのすごい所だ。良く言えば「おっとり」している。普通に話していれば好青年だ。ただ「反復・学習する」ということができぬ男に生まれただけである。
高校の頃。試験の前夜に松子様が、
「ヒロシ、がんばれよ」
 と声を掛け、翌朝も部屋を覗いてみると、ヒロシは昨夜と同じページを開いて、いつも居眠りしていたそうだ。そのせいか現在でも車の免許に数回落ち、未だ合格できない。

10月29日(金)
 そんなヒロシにも取り柄があった。まず、カラオケが驚異的にうまい。
 モニター画面に次々出てくる歌詞を、一字一句外さず朗々と歌いあげる様は、見事としか言いようがない。カーペンターズの歌も、まるでヘレン・カーペンターの生き霊が取り憑いたように流暢に歌い、周囲を「アッ」と言わせる。なのに英語は、動詞が過去形になるともうダメで、先生を「アッ!」と言わせている。
 そして、熱心なゲーマー。
 酒もたばこも全くやらず、外食もしない。貰った金は全てゲームに注ぎ込み、日夜ゲーム制覇に励む様子は本当に痛々しい。
 かつ、大食らいである。
 下宿ではどんぶり飯を朝2杯、夜3杯ペロリと平らげていたそうだ。だからヒロシがどんぶりを持つと、どんぶりが普通のご飯茶碗に見えるから、本当に不思議だ。
 こんなこともあった。
 お母様(ヒロシの祖母にあたる)が寿司を五人前買い、「ちょっと多すぎた」と思いながら帰宅したら、なぜか玄関にヒロシが立っていたという。
「なんで、コイツが来てるんだ・・・」
 チッ!と舌打ちをし、「不死鳥」であるお父様の分は六個取り分けておいたが、残りは案の定ヒロシがパクパク食べてしまった。
 すると、それまで寝ていたお父様が、不死鳥のようにムックリ起き上がり、
「ヒロシ! 人の家に来て寿司を食うときは六個までだッ!」
 と一喝。ボケ老人が、いつの間に観察していたのかと周囲は呆然としたという。

10月30日(土)
 しかし、ヒロシには立派な習慣があった。現役時代から、親がいらないと言うのに、センター試験を毎年受けるという習慣である。そう、ヒロシの特徴は「おバカなのに律儀」という点であった。
 二浪目の受験旅行から帰ったヒロシは、
「筆記試験はチョー簡単だった」
 と余裕をかましていた。そう言って、前の年も落ちていたよな。
「でも、面接が全然わからなかった」
 と続けて言ったヒロシ。こいつはいったいどこの国の人なのか? 
「三年続けて同じホテルに泊まったから、ホテルの人もびっくりしたろう。来年の受験ではホテルを変えさせる」
 と仰っていた松子様。ところがその年、ヒロシは某私立大学に、やっと、ようやく、辛うじて、合格したのであった。
「ウッソー!」
「大学じゃなく高校に受かったんじゃない?」
「身代わり受験じゃないだろうね」
 皆、耳を疑った。そして本当だと判明した時、一同狂気乱舞したのだった。ヒロシは当然のごとく、その唯一の私大に入学した。
 ところがである。次の年の一月、ヒロシはまたまたセンター試験を受験したのだ。いったい何を考えているのだろうか。
「他人が一生懸命に答案書いてるのを見るのが好きなのか?」
 松子様はそう分析していた。しかし、ヒロシは大学を変えることなく、今年三月に某私大を卒業したのである。
 その時のセンター試験結果は推して知るべし。それより大野家には、四年で卒業できたことが、何よりも驚きであった。

10月31日(日)
 そのヒロシに「中学校の臨時講師」の話が舞い込んできたのは初夏の頃である。
「まさか!」
「車の免許も取れない男が先生になるわけ?」
 大野家に再び衝撃が走った。そして、青森教育界の常識を疑ったのは言うまでもない。 ヒロシは去年、教員採用試験に一次で落ち、今年は受験もしていなかった。他も落ちたので仕方なく、四月から電気屋のバイトをしていた。もちろんカラオケと、ゲーム攻略に日夜励みながらである。そんな男になぜ「教師」が勤まるのか?
「ヒロシの教員免許の種類が珍しいんだって」
 と松子様。しかし、あの男に「先生」が勤まるとは思えない。授業中、教卓で寝てもおかしくないと思う。生徒の弁当も食い尽くすだろう。絶対にすぐクビだと一族は思った。 ところがである。ヒロシは今、学校で人気者らしい。中学生とはゲームの話で盛り上がり、同僚の先生方とは飲んで盛り上がる。カラオケの達人だから重宝されているらしい。本当に何が幸いするかわからない。しかし、授業はしているのか?
 今のところ、致命的ヘマはないようだ。
「毛が三本足りないことを見抜かれるな!」
 という松子様の言葉にも、素直に「うん」と頷く、おバカなヒロシであった。

庭の剪定料、高い!

高い!
今日はミニチュアダックスに、さんざん吠えられた由紀夫。それを全く意に介さないところが大物。



今日、帰ってみたら、庭がとてもとてもサッパリしてまして、
留守中に造園の人々が来て、剪定していったんですね。
今朝まで、鬱そうと茂っていた樹木が、
まるで丸裸にされたように感じるほど、スカスカ。
毎年、「剪定って、随分大胆だなぁ」と思いますが、
本当に、ズバズバと枝葉を落とすんですよね。

ま、それはいいんだけど、
剪定料金を見て、またびっくり。
値段もかなり大胆でした・・・。
五万三千円ですよ・・・。
去年の春、リフォームしたので、
今年は、その造園やさんに初めて剪定していただいたんでした。
高いだろうとは思っていましたが、
前にお願いしていた所の三倍はしますね。

トホホホホ。

小さな支援

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由紀夫 「地震の被災者、大変だよなぁ・・・」

アナウンサー 「テレビ朝日では、ドラえもん募金をお願いしています。
         ・・・NTTの固定電話から・・・」



出来るかも

由紀夫 「電話で募金なら、簡単じゃん」




あ

由紀夫 「あ・・・。ボタンが押せない・・・」





祈る

由紀夫 「じゃあ僕は、祈るばかりでございます」

ポン太と内緒話?

今日こそ

由紀夫 「ポン太さん。今日こそは、
      うまい焼き肉屋の場所を教えて下さい!」




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ポン太 「お前みたいに、ふざけた顔の野郎には、教えられねぇなぁ。」




ボーナス

由紀夫 「そ、そんな・・・。
        来週、夏のボーナスが出るんです!」




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ポン太 「よし! 焼き肉屋は、あっちだ!」

由紀夫 「おごって欲しいだけですか・・・」





お父様の髪はフサフサ、お肌はツヤツヤに。

眠い
焼肉を夢見る由紀夫。



Pink Tea Time 1999年10月号

9月25日(土)
 アートネイチャーの実況CMが気になっている。
 実験台となっている、例の若ハゲ男。その不幸な男の頭頂部が、徐々に濃くなっていく様子をリアルタイムで報告するという試みらしい。斬新なCMだ。
 そして今、うちのお父様には同じように斬新なことが起こっている。
 もうすぐ79才になろうという老人の髪が、最近フサフサに茂りだし、色も前より白髪が減って、黒々と変化してきているのである。 ああ、恐るべきことだ。これが去年、何度も生死の境を彷徨った大病人だろうか。
「おじいちゃんは、あさって死ぬのじゃ」
 が口癖だった老人か? それとも実は、アートネイチャーのモデルだったのだろうか? 我が父ながら、真の正体を疑ってしまう大事件である。

9月26日(日)
「多分、イカの刺し身だと思うよ」
 とお母様は分析している。
 病気の主原因は酒だったので、飲酒は厳禁のお父様。かと言って他に楽しみがあるわけもなく、興味は自然と食い物に移ったわけだ。
 でも、たまに食堂に入ると、
「おじいちゃんは、とりあえずビールじゃ」
 と言い、お母様に足蹴りを食らっている。
 お父様は毎日三食、モリモリ食べている。死ぬはずだった老人が、予定外に生き返った。そこで半分ヤケになったお母様は、お父様の年金を使いまくっているらしい。食費にも相当にお金をかけている。
 以前は鳥のエサほどしか食べなかったお父様。それが今は馬のような食欲である。そして夕食には決まって刺し身。特にイカが好物で、毎晩食べるとお母様はおっしゃる。
「他に原因は見当たらないよねぇ」
 もしこれが本当なら、早速アートネイチャーに情報を売ったほうがいいのではないか。あの不幸な若ハゲ男にイカサシを毎日食べさせ、実況中継してほしいくらいだ。

9月27日(月)
 実は頭の毛だけではない。全身のお肌がツヤツヤになってきているのである。
 入院前のお父様は、やせ細っていた。近年、日々隆隆たる勢いで逞しくなっていたお母様とは対照的に、日々ヨレヨレと萎びていったお父様。肌もだらりと弛んでいた。
 ところがどうだろう。今は太ったせいもあり、とても79になるとは思えぬお肌の張りとコンディションだ。
「タワシも効いているのかねぇ」
 年を取ると老人性ナントカといって、身体の痒みを訴える。お父様はお母様やお姉様に命じ、毎日亀の子タワシでゴシゴシと身体を掻いてもらっているのだ。もちろん、頭も。 私も一度掻いてあげたことがあるが、
「もっと、力を入れるのじゃッ!」
 というお父様の厳しい注文に、呆れたことがあるよな。
 純和風の三度の食事と強力タワシ・マッサージ。これが美しい髪とお肌を造ることを、79にして証明しているお父様。
 ウーン、恐ろしい。お父様を主役にして、「パラサイト・ジジ」という映画でも作ってほしいと思う今日この頃だ。

9月28日(火)
 ところで夏のベトナム旅行中、夫はお風呂でも節約していた。
 衛生面で不安だというので、今回の宿は一流ホテルを利用したが、夫は一日に5回くらいもお風呂に入るのである。
「入り溜めしておかなきゃ。何回入っても値段は同じだからね」
 家ではガス・水道代に敏感な夫。いつもは湯船に半分以下のお湯に、寝そべるように浸かっているので、これほどの風呂好きだったとは、今まで気づかなかった。
 そしてホテルマンやタクシーのチップには、いつも相当悩んでいたよな。
「ねえ枕元に置くチップさぁ、五百ドンにする? それとも八百ドン?」 
 五百ドンは日本円で約五円、八百ドンは八円だ。そんなレベルで悩んでいて、一体どうなるというのか?
「五千ドンくらいあげなさいよッ!」
「そんなことしたら、ベトナムがインフレになるじゃないか。異邦人が地元民の金銭感覚を乱すのはよくないよ」

9月29日(水)
 そんなベトナムでのある日、一万ドン(約百円)を八千ドン(八十円)に値切って買ったミネラル水が偽物だった。ラベルが某メーカー品にそっくりだが、名前が微妙に違う。ボトルの口も最初から開いていた。
 その悔しさ以来、夫の用心深さには、ますます拍車がかかったようである。
 あるレストランのメニューには、同じ料理に三種類の値段がついていた。私は騙されるところだったが、夫がしつこくウエイターに聞くと、「値段が人種によって違う」と信じられないことを言うではないか。
 つまり「市内の住民」「ベトナム人」「外国人」という三段階の値段があり、市内住民と外国人では倍くらいの差があった。
「オー、ワタシタチ、ベトナム人デース」
 と言おうかと思ったが、色白で一重瞼の私がベトナム人に見える訳もなく、我々はサッサとその場を立ち去った。
 別の中華レストランでは、予想外にビールが安かったので、夫は、
「これ、瓶が厚いんじゃない?」
 と真剣にガラスを透かして見ていたよな。

9月30日(木)
 そしてある日。千円札(約十一万ドン)を両替したところ、郵便局のお姉さんが間違って、十倍の百十万ドンもよこしたという事件があった。
 両替したのは、財布管理を担当する夫。が、しばらくして気付いたのは私だった。買い物しても、ドン紙幣が妙に多い。夫は私に言われ、やっと気付いたのである。
 私は不思議だった。一円単位のチップで苦悩し、八十円の水で地団駄を踏む男なのに、なぜ九千九百円も多いことに気付かなかったのか?
 しばらく考え、私は納得した。この男に「損した」という思考回路はあるが、「得した」という思考回路は無い。つまり、お金が少ないと鋭く反応するのに、お金が多いことには鈍感で、それを当然だと思ってしまう「貯蓄体質な男」だということを・・・。
 夫「返すことないよ。向こうも気付いてないに決まってるじゃん」
 私「でも、彼女がクビになったらどーするわけ? 一生日本人を恨むよー」
 結局、私たちは返金に行った。例のお姉さんも間違いに気付き、二時間も私たちをオロオロと探していたのだった。暗い顔で道端に立ち、周囲を見回している所にちょうど遭遇した。
九千九百円は九十九万ドンだから、きっと彼女の月給位だよな。
 現れた私たちを見て、ものすごーく嬉しそうだったお姉さん。「サンキュー!」を何度も繰り返すので、私たちは「日本親善大使」のような気分で帰国したのである。

なんと、1次試験に合格!

7月5日
常に緊張感皆無の由紀夫。




英語検定準一級の結果が、昨日到着。
そ、それが、なななななんと、1次試験に合格したんですよ~。
信じられない~。
どうしちゃったのかしらん?
馬券でも買おうかしら。

全然駄目だと思っていたリスニングも、24点(34点満点)。
総合得点73点(99点満点)。
今回の合格点は67点だったそうだから、
かなり運が入っていますね。ふふふふ。

でも、問題はこれから。
全く二次試験対策をしていないんですわ。
まさか受かると思っていなかったから、
ほぼ、ノーチェックなのよ!
トホホホ。

1次試験後は、嬉しくて久々に映画を三本見たり、
庭の手入れをしたりして、ぼ~っとしてました。
のほほんと、ポン太と由紀夫の
四コマ漫画なんか造ってる場合じゃなかったわ。

ということで、来週の二次試験対策のため、
ブログ更新はどうなることやら・・・です。


ポン太と内緒話?

おい
ポン太 「おい! 由紀夫」
由紀夫 「あ、ポン太さん。おはようございます」




知りませんでした
ポン太 「近所に、うまい焼き肉屋が出来るって知ってるか?」
由紀夫 「え、焼き肉屋? 知りませんでした・・・」
ポン太 「そうだろう。ちょっと耳を貸せ!」
由紀夫 「はい」




4.jpg
ポン太 「・・・!」
由紀夫 「・・・?」




鼻
ポン太 「それは、鼻」
由紀夫 「あ、そうでした」



自転車通勤を検討中。

コピー ~ CIMG0845
この顔をオンブするのは、かなりためらわれる由紀夫。


今日、自転車で通勤してみました。
時間的にも体力的にも、許容範囲。
これからは、前向きに考えるわ、自転車通勤。

ところで、今、
由紀夫を自転車でどう運ぶかを検討中。
今、8.8?あるから、
前のカゴには重くて乗らないし、乗ったとしても
ハンドルが取られて危ない。かといって、
背中にオンブして走るのも、
街中に不気味な光景をお届けするだけだしねぇ・・・。

やはり後部座席ですかねぇ。
座席にくくりつける、ペット用の籠などあるのかしらん?

ところで、先日週刊誌で読んだエコドライブ法に、
目から鱗が落ちました。
それは、「惰性で走る」です。

例えば、信号が赤に変わり、停止するのが
わかっている場合は、アクセルから足を離し、
惰性で走るといいそうです。
なるほど~。アクセルを踏むことが
ガソリン消費になるわけですからね。

確かアメリカの大きな運送会社だったと思うけど、
徹底的なエコドライブを実施してるらしいですよね。
ニュースで見ました。

目的地までの最短距離を調べて走るのは勿論ですが、
極力、「右折をしない」のだそう。
右折だと、アイドリング時間が長いからだそうです。
ってことは、あれ? アメリカだと「左折をしない」かしら?
「アイドリングが長い」ってことが、
対向車が過ぎるのを待つからだとすると、
日本では「右折」ですよね。
う~ん、どっちなの~? 


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